アイスクライミング講習 (赤岳山荘アイスキャンディ&裏峰の松目沢) 
山岳ガイドグループ イエティ(遠藤晴行ガイド代表)に参加


4日12時天気図 4日12時衛星写真 集合場所の美濃戸口 赤岳山荘から阿弥陀岳
山荘のアイスキャンディ 福田さん トップロープで 福田さん もう直ぐ終了点 2段20M
1段目をクリア 駐車場から 梓川SAより 梓川SAより


03:40分 自宅発     暖かい
05:11分 柿崎IC通過
05:50分 妙高高原IC通過   上越手前から、雪。路面状況よくない。 
06:20分 長野IC通過     長野県に入ると雪なし
06:35分 姨捨SA着
06:45分 姨捨SA発
07:33分 諏訪湖SA着     豊科IC付近からの常念、後立山の山々がキレイ
08:08分 諏訪湖SA発
08:14分 諏訪IC OUT
08:55分 美濃戸口着     H=1,515m
10:05分 美濃戸口発
10:25分 赤岳山荘着
11:30分 講習開始
17:50分 夕食
22:00分 就寝


06:00分 起床
07:00分 朝食
08:00分 出発
09:00分 登山道を離れる
09:20分 スノーシューをデポ
09:35分 現地到着
15:00分 赤岳山荘着
16:00分 美濃戸口発
16:20分 諏訪南IC IN 
17:00分 梓川SAで買物、
18:15分 妙高SAで軽食
18:50分 上越JCT通過
19:30分 長岡JCT通過
20:12分 聖篭新発田IC OUT
20:20分 自宅着



概要
以前から、やってみたかったアイスクライミングだが、新潟では雪は積もるが、氷はない。それに周りでアイスをする方がいないのでどうにも、とっつきが悪い。少しずつICIの菊地さんとか色々と話を聞いて必要なモノとかが判ってきた。
それじゃ、やりましょう。どうやって?ということで、イエティで習うことに。

2月3日(土)
午前、03:40分自宅を出る。何だか風が暖かい。昨晩の方が道路が少しパリパリしていたのに?空には星も見える。もっと冷えていていいはずなのに。何もこんな早く自宅を出発しなくてもいいのだけれど午前4時までに高速にETCを使い入れば深夜割引で30%OFF。あとで、朝ごはんを食べて時間調整をすればいいと思い早立ちした。

高速も順調で支障なし。空には月が青白く光り雲を立体的に浮かび上がらせる。上越市に近づくと、雪が降出して道路もシャーベット状の雪がある。妙高付近でまた月が出る。針葉樹に妙高山、月明かり。遠吠えする理由はないけれど、気分がいいかもしれない。等と独りの運転は妙な事を考える。

長野県に入り豊科付近から右手を見ると明け方の陽の光が常念から五竜方面の稜線を際立たせていた。私の好きな風景だ。諏訪湖SAで朝食を摂る。大きなSAだ。
朝食を食べて、諏訪ICで高速を離れる。カーナビに従い美濃戸口を目指す。
美濃戸口の八ヶ岳山荘前の駐車場に車を停めて、八ヶ岳山荘でコーヒーを飲んでリラックスする。

集合場所で四駆者で参加した方、遠藤さんの車に分乗して赤岳山荘を目指す。一部道路が凍結してチェーンがないと厳しい。
赤岳山荘に着くが後続が一向に来ない。福田さんが様子を見にいく。
概ね1時間を経過して何台かの車が着く。どうやら、車の一台がスタックして後続の車が動けなかったらしい。

概ね一時間遅れで全員が赤岳山荘に集合して講習を開始。赤岳山荘の目の前のアイスキャンディー(人工氷瀑)で練習。講師の遠藤さん、女性講師の福田さんがトップロープをセット。
今日は、氷が硬くて脆いとの事。硬いとか脆いということ自体が判らない。
アックスを遠藤さんに見て頂くと、とても性能の良いアックスとの事。でも、磨きが足りない。包丁並みに薄く滑らかに磨くと氷が割れ難いとのこと。遠藤さん、福田さんのアックスはまるでナイフの様だ。

何本かトップロープで登る。アックスを振り下ろすと一升枡位〜一抱えありそうなサイズの氷塊が剥がれる。ビレイヤーの位置も大事だ。皆さん縦爪のアイゼンを使用している。私は、普通の横爪アイゼン結構辛いかな?と思っていたら氷自体が脆い日だったので、どの道割れたのであまり不利な印象はなかった。
何本か登り、トップロープでスクリューをセットしリードの練習をする。
女性で中級専科生のNさんは、リードでスムースに登っていく。上手いものだ。多分岩登りも相当に上手い方だろう。
そのうち、遠藤さんが「リードする?」と聞いてきた。でも、何だか自信がなくて「出来ません。」と答えたが、遠藤さんの眼は厳しかった。
私が申し込んだ講習は、12月〜5月までの専科初級。リードの義務がある。だから一生懸命勉強する必要がある。
夕食時、リードしない(できない)私達、専科生に対し遠藤さんから苦言(?)が少しある。当然かと思う。
結構呑んで、赤岳山荘のオバちゃんに、いい加減にしなよ怒とられた。ある意味、正しい口うるさい暖かいオバちゃんです。
ちなみに、馬刺しが旨かった。冷たい日本酒がボクを壊しました。

遠藤さんから、色々とお話しをお聞きして楽しかった。高所登山、高山病、凍傷等ボクには行けない場所だけど勉強になりました。
22時頃まで何だかんだと皆さんで話しながら過ごした。

2月4日(日)
6時起床。7時朝食。8時赤岳山荘発。登山道沿いに北沢沿いの登山道を進む。約45分で堰堤の駐車場。少し休んで、先に進み橋を渡りワカン、スノーシューを着ける。沢沿いに下り目指す裏峰の松目沢の出合いに着く。雪に埋まった沢を詰めていく。やがて2段20mの滝が見える。下段が緩めで上部が垂壁。ボクのような初心者向けの良い場所だ。リストリユーシュの邪魔になるので腕時計を外せとの指示。従ってこれ以降は時間の経過がわかりません。
左右に2ルートを取る。1本は遠藤さん、もう1本はNさんがリードで登ってトップロープを掛ける。

何本か登り、福田さんからV字スレッドを習う。これは意外と3Dの世界で難しい。案外お医者さんが上手いというの福田さんの見解。角度を90度以内で、底辺を20センチ以上に取ってセットする。ちゃんとセットできると1トン位の支持力がでるとのこと。
5m位のフォールにも耐えうる。・・・・・ちゃんとセットできればの話。


昼食を各自適当に食べて、練習再開。
日なたに居ると暖かくて気持ちがいい。再び何本か登る。大分、感覚を掴めてきた。遠藤さんが再び「リードする?」と聞いてくれた。今回を逃す手はない。「行きます」と返事をしてスクリュー等ガチャ類を肩掛けに着けて準備OK。遠藤さんが確保してくれた。
あまり早く1本目のスクリューを打つと2本目も早めに打たなければいけないので、少し我慢して上目にセット。足場が良いのであまり、腕の負担にならなかった。ラッキーだ。この1本で1段をクリアする。2段目、この上部が垂壁になっているので、ここから気を引き締める。
ここも、なるべく上で打ちたい。陽射しが強く、氷の上を水が流れる。下から遠藤さんが「オ〜イもうそろそろ1本打っておけ〜」と注意が飛んできた。「ハ〜イ」と返事をしてスタンスのいい所を選んでスクリューをセット。少し登ったけど少し気分が悪いのでもう1本打つ。滝の抜け口で振れ止めのスクリューにカラビナを掛けてロープを通す。遠藤さんから、「そのスクリューを確認してしてくれ。」
とのこと。確認するとカパカパになっている。スクリューが直射日光で暖まって溶かしているのだ。
スクリューを打ち直してセットする。樹を支点にしてジジでセカンドを確保する。
セカンドが私の打ったスクリューを回収しながら登ってくる。支点の樹からロープを下ろして、懸垂下降で降りる。支点の下が岩場で一部少しの間だけどハングしていてチョッとだけ空中懸垂。
ここの岩質は脆く、懸垂下降の際に、少し触れただけで、落石がおきる。アイスじゃなければ登れそうもない。

これで、概ね講習が終了。後片付けをして下山する。
赤岳山荘に着いて、オバちゃんに野沢菜の漬物を2袋土産に頼み1,000円也。
車に分乗して美濃戸口で降ろして頂き、帰途に着く。


塩尻付近から見える遠くの荒々しい稜線は穂高あたりだろうか?凄く険峻な岩稜に見える。
梓川SAで栗羊羹(カミさんの指定、桜井甘精堂)を買って、妙高SAで天ぷら蕎麦を食べて自宅までノンビリ戻る。

抜ける様な青空の下、楽しい時間を過ごした。冬の楽しみを一つ増やした。これからも楽しみたいものだ。

ところで、赤岳山荘の馬刺しは絶品でした。私は食べなかったけれど、肉饂飩が美味しいとのこと。
行かれる機会があれば是非お試しあれ。

赤岳山荘の食事は、素朴な料理でとても美味しかった。


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